2017.11.17
昭和36年(1961年)11〜12月の主な出来事
昭和36年(1961年)11〜12月の主な出来事 「新聞集成昭和編年史」36年版VI巻より
副題にある「三無事件」はあまり知られていない事件ですが、クーデター未遂事件で
当時世間を驚かせました。
○世界
・10.30 ソ連、北極海ノバヤゼムリヤ島で50メガトンの大型核実験。広島・長崎原爆の2500倍で史上最大の水爆実験。日本国内の様々な団体が抗議行動
・11.3 国連暫定事務総長にビルマのウ・タント国連大使を選出。1962年10月、第3代国連事務総長として正式に就任し1971年12月まで活躍
・11.24 国連総会、核兵器使用禁止宣言およびアフリカ非核地帯宣言の2決議案を可決
・12.10 アルバニア当局、ソ連・アルバニア断交を発表。12.11ソ連外務省も発表
・12.11 米、南ベトナムへの軍事援助増強。米空母コア号がサイゴンに到着、ヘリコプター中隊が配備される。12月中にベトナム在留米軍事顧問が急増し、年末に米軍事要員が3200人に達する
・12.15 国連総会、中国代表権問題を重要事項とする決議案(日米など5ヵ国が提出)を可決。中国代表権は憲章18条に規定する重要事項で3分の2の多数決を必要とすると決定
○外交・政治・経済
・11.2 第1回日米貿易経済合同委員会、箱根で開催(〜11.4)
・11.7 対米貿易合同委員会主催の第1回日米財界人会議、東京で開催(〜11.11)
・11.11 朴正熙(パク・チョンヒ)韓国国家再建最高会議議長、訪米の途中来日。11.12池田首相と会談し日韓会談の早期妥結で合意
・11.15 民社党・全労、核兵器禁止平和建設国民会議結成。松下正寿立大総長を議長に選出(第二原水協、核禁会議)
・11.16 池田首相、領土問題は解決ずみとするフルシチョフ首相親書(9.25付)に対し反論の返書を送る
・11.16 池田首相、友好関係促進のため東南アジア4ヵ国(パキスタン・インド・ビルマ・タイ)訪問に出発(〜11.30)
・12.5 第2回日米原子力産業合同原子動力会議開催(〜12.8東京)
・12.9 第40通常国会開会。37年度予算案、ILO87号条約、ガリオア・エロア対米債務問題など審議
○社会・文化
・11.5 内閣放射能対策本部、福岡での降雨から過去最高の1cc当り1820マイクロ・マイクロ・キュリーの放射能を検出と発表。ソ連が10.30に行った大規模核実験による影響で、各地で放射能騒ぎが起きる
・11.27 放射能対策本部、10月初旬〜11月下旬の死の灰測定・分析結果を発表。人体に影響する半減期の長いストロンチウム90やセシウム137が増加の傾向
・12.12 三無事件発覚。池田内閣の政府要人暗殺計画が発覚し、旧陸士出身者ら13人が警視庁に逮捕される。1964年5月、東京地裁は初の破防法を適用し8人を有罪に
・12.13 科学協力に関する日米合同委員会(日米科学委員会)第1回会議開く(〜12.15東京)。日本側代表委員茅誠司
・12.21 中央公論社、「思想の科学」天皇制特集号(37年1月号)の発売中止を決定、思想の科学研究会に申入れ。12.26「思想の科学」評議員会、抗議のため12月号限りで同社との関係を切ると決定
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