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2018.07.26

昭和39年(1964年)11〜12月の主な出来事

昭和39年(1964年)11〜12月の主な出来事

4月に刊行致しました「新聞集成 昭和編年史」39年版VIは昭和39年(1964年)11〜12月の記事を収録していますが、その期間に日本及び世界に起きた主な出来事です。
世界ではジョンソン米大統領が再選され、
キング牧師がノーベル平和賞を授与されました。
又、日本では11月9日に第1次佐藤内閣が発足します。
10月のオリンピックに続いて、パラリンピック東京大会が11月8日〜12日に開催されました。

詳しくは「新聞集成 昭和編年史」39年版VI巻末の年表を御覧下さい。
昭和の戦後史、現代史を調べる参考になれば幸いです。
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昭和39年(1964年)11〜12月の主な出来事

○世界
11.3・米大統領選挙で民主党のリンドン・B・ジョンソン大統領が共和党のゴールドウォーター上院議員を大差で破り再選
11.23・英、公定歩合を一挙に2%引上げ。英国経済状況の悪化、西欧諸国の金利上昇に伴う金利不均衡の増大により、思い切った金融引締め措置に踏切る。米も英の引上げに対応して公定歩合を引上げ、ドル流出予防措置をとる
11.24・コンゴ第2次動乱。ベルギー降下部隊がコンゴのスタンレービルに降下し、人質の在住白人を救出
11.25・日本銀行を含む主要11ヵ国中央銀行・国際決済銀行(スイス)・米国輸出入銀行、イングランド銀行との間に30億ドルのポンド融資援助協定を締結。日本銀行はイングランド銀行との間に限度5000万ドル・期間3ヵ月の信用供与取決めを締結
11.28・米、火星探査ロケット「マリナー4号」を打上げ
11.30・ソ連、火星探査ロケット「ゾンド2号」を打上げ
12.10・1964年度ノーベル賞授賞式。ノーベル平和賞、米公民権運動指導者マーティン・ルーサー・キング牧師に授与される。キング師は「非暴力で圧迫と暴力の克服を」と挨拶。文学賞授賞が決まっていた仏作家サルトルは受賞辞退
12.20・南ベトナム軍部、国家評議会を解散し評議会員や学生・仏教徒指導者らを逮捕。グエン・カオ・キ将軍ら若手将軍団が実権掌握
12.21・中国第3期全国人民代表大会第1回会議(〜1965.1.4、北京)。周恩来首相、政府活動報告。劉少奇を国家主席に選出

○外交、政治、国防、沖縄
11.4・南ベトナムのダナンで米軍LST日本人乗組員、南ベトナム警官に射殺される。米軍雇用日本人のベトナム戦争参加が問題化
11.9・第47臨時国会召集(〜12.18)。池田内閣総辞職により衆参両院、佐藤栄作を首班に指名、全閣僚再任して佐藤内閣成立。椎名悦三郎外相、田中角栄蔵相、桜内義雄通産相、小泉純也防衛庁長官など
11.10・佐藤首相、官邸で記者会見を行い「寛容と調和」を基調とする「池田路線」の継承など、所信を表明
11.12・米原子力潜水艦シードラゴン号(排水量2360t)、佐世保に入港
11.17・公明党結成大会、東京の日大講堂で開催。委員長に原島宏治、書記長に北条浩を選任、衆参両院公認候
補を決定。公明政治連盟は発展的に解消
11.20・政府・与党会談で、医療費の9.5%引上げを決定。中央医療協の答申は8%
11.21・政府、第9回共産党大会出席予定の彭真中央委政治局員らの入国を拒否。中国側、「佐藤内閣の敵視政策」と抗議
11.21・佐藤首相、衆参本会議で初の所信表明演説。政治の基本姿勢を寛容と調和に置き、平和維持へ自主外交を唱える
11.21・社会党の社会主義理論委員会(鈴木茂三郎委員長)、政治路線報告案「日本における社会主義への道」を発表。日本での平和革命は可能との内容
11.24・日本共産党第9回党大会、東京大田区民会館で開催(〜30日)。「自主独立路線」を確認。志賀義雄・中野重治ら4人の除名を承認。中共傾斜と反ソ路線明確化
11.28・佐藤首相、日中問題に関し「中国を敵視せず封じ込め政策にも同調しない」と衆院予算委員会で答弁
11.30・日本共産党第9回大会で、野坂参三議長・宮本顕治書記長を三選
11.- ・11.13の佐世保での楢崎弥之助社会党衆議院議員逮捕事件が国会で問題化し、社会党が責任を追及
12.1・自民党、第15回臨時党大会を東京日比谷公会堂で開催。公選手続きを省略し佐藤栄作首相を議長指名・満場一致で新総裁に選任、主要役員は全員再任
12.2・日本共産党から除名された志賀義雄氏ら4氏、新党「日本共産党(日本のこえ)」を結成
12.3・第7次日韓全面会談の第1回全体会議、外務省で開催。牛場外務審議官ら日本側代表と金東祚駐日韓国代表部大使ら韓国側代表が出席。7日から8ヵ月ぶりに実質的な交渉を再開
12.4・閣議、カーチス・ルメイ米空軍参謀総長に勲一等旭日大綬章を贈ると決定。航空自衛隊育成強化の功績に対して。同大将は太平洋戦争末期の原爆投下の関係者であり、社会党や原水禁団体・被爆者から反対の声が出る
12.7・政府、6日来日したカーチス・ルメイ米空軍参謀総長に勲一等旭日大綬章を授与
12.11・社会党第24回定期大会(8日〜)。河上委員長・成田書記長を再選、新設の副委員長に佐々木更三・和田博雄を選出。中央執行委員は反主流派が過半制す
12.16・ILO87号条約批准に伴う関係国内法改正の政府原案まとまる。文相と日教組との「中央交渉」問題には触れず。社会党が撤回を申入れ
12.17・経済関係閣僚懇談会、「物価安定のための総合対策」を決める。消費者物価の値上りに対処
12.18・閣議、40年度予算編成方針を決定。長期安定成長を強調、社会開発を盛込む
12.26・沖縄民主党の結党大会開催。沖縄自由党と沖縄自由民主党が合同し、保守新党が正式発足。総裁に松岡政保主席、幹事長に吉元栄真議員、政務調査会長に星克議員、総務会長に桑江朝幸議員等
12.29・政府、ILO87号条約批准に伴う関係国内法改正の政府案を正式決定

○経済・産業・労働
11.12・総同盟・全労・全官公が合同、全日本労働総同盟(同盟)発足。組合員約180万人、会長中地熊造。民社党を支持し、社会党を支持する総評と対抗した
11.17・経済審議会(石川一郎会長)、中期経済計画(39〜43年度)答申案を決定。実質経済成長率を年8.1%、消費者物価値上りを年2.5%と想定。所得倍増計画のひずみ是正、高度安定成長を目指す
11.- ・東京電力(木川田一隆社長)、原子力発電所建設用地として福島県大熊町付近の土地買収を完了
12.11・経済企画庁作成の38年度国民所得白書、閣議で了承される。国民所得は前年度比15.3%増、実質経済成長率は12.1%で欧米主要国に比べ群を抜く高水準
12.12・サンウェーブ工業(ステンレス流し台トップメーカー)、東京地裁に会社更生法適用を申請。9億円の粉飾決算で柴崎勝男元社長ら3幹部逮捕
12.16・日銀、預金準備率を引下げ。金融緩和に踏切る
12.17・山際正道日銀総裁、健康上の理由で辞任。後任に宇佐美洵三菱銀行頭取が、戦後初めて民間から就任
12.21・通産省、電力白書「39年度電力事業の現状」発表。原子力発電を積極的に開発すべきと強調
12.26・大蔵・建設両省の40年度予算折衝で、サラリーマン住宅建設のための「住宅供給公社」制度本決り
12.26・経済企画庁、「39年の日本経済の回顧」発表。倒産増加の半面、生産・設備投資も増加し景気の安定性が高まる
12.26・東京都労働局、40年春の中・高校卒業者の初任給調査結果を発表。中卒で男女とも1万4000円台
12.28・全日空、民間航空会社として初めて国産旅客機YS11型機3機の購入契約を、日本航空機製造と結ぶ 
12.29・東京商工興信所、12月の企業倒産596件と発表。5ヵ月連続最高記録を更新、中堅企業の倒産顕著
12.30・日銀券発行残高はこの日で2兆6425億円となり、38年同日の記録を10.9%上回る史上最高記録
12.31・東京手形交換所、12月中の不渡り手形発生は11万1730枚で戦後最高と発表
12.- ・日本航空、クレジット会社と提携し海外旅行の月賦制度を始める。頭金10%で3〜24ヵ月払い

○社会
11.9・第1回物価値上げ反対全国消費者大会、全国消費者団体連絡会主催で開催。総評・主婦連・日本生協連など約2000人参加(〜10日)
11.13・佐世保署、市内での全国実行委(社会党系)による米原潜シードラゴン号寄港反対デモで楢崎弥之助社会党衆議院議員を公務執行妨害で逮捕し、約2時間後に釈放。中央実行委(共産系)も全九州寄港抗議集会開催
11.23・静岡県磐田市で東海道新幹線路床補修工事中の保線作業員10人が下り始発列車にはねられ、5人即死5人負傷。新幹線開業以来初の大事故
12.3・東京都都市公害部、大気汚染調査の結果を発表。亜硫酸ガスは0.045ppmで10年前の9倍
12.3・富山県地方病対策合同委員会、イタイイタイ病が婦人のみならず中年男性にも発病と発表
12.10・京都市のサリドマイド児とその両親、製薬会社と製造・販売を認可した国に対し損害賠償請求訴訟を起こす。京都自由人権協会(会長末川博立命館大総長)が支援。国を訴えるサリドマイド訴訟は初めて
12.11・警察庁、初の全国一斉予告交通取締りを行い、酒酔い運転など約3万件を検挙する
12.14・皇太子ご夫妻、タイ訪問旅行ご出発(〜21日)
12.21・昭和39年の交通事故死1万2866人となり、史上最悪の記録と発表される
12.22・中央社会保険医療協議会、8ヵ月ぶりに開催。会長に磯部喜一広島大教授を互選、医療費の緊急是正と薬価基準改定の配分案が諮問される
12.25・農林省、戦前(昭和9〜13年平均)と戦後(同26〜38年度)の食糧需給表をまとめる。総体的に食生活は向上したが欧米諸国に比べると摂取熱量・動物タンパク質などの面で遅れが目立つ
12.26・厚生省、1〜9月の人口動態調査結果を発表。死亡率は人口1000人に6.8人で史上最低を記録、特に乳児死亡率の低下が著しい
12.26・神奈川県、鎌倉風致保存会設立を許可。鶴岡八幡宮裏山を切り崩す宅地造成計画に地元民が猛反対、市当局がこれに応えて保存会設置を県に申請していた
12.- ・高山植物の宝庫・奥日光戦場ヶ原が東京都のレクリエーション施設建設計画で土地が切売りされ問題化。自然破壊、用地の先買い二重売りの問題

○教育・文化・スポーツ
11.3・文化勲章伝達式挙行。茅誠司前東大学長、小説家の大佛次郎、農芸化学者藪田貞治郎、建築家吉田五十八、民法学者我妻栄の5氏 
11.8・東京代々木選手村の織田フィールドで、パラリンピック(国際身体障害者スポーツ大会)東京大会開会式挙行(〜12日)。22ヵ国の役員・選手団約560人が車椅子などで入場行進
11.15・開高健、ベトナムへ取材に赴く
11.18・第11回新潮社文学賞、大江健三郎『個人的な体験』に決定
12.6・第18回金栗賞朝日国際マラソンで、寺沢徹が日本最高記録の2時間14分48秒2で2度目の優勝
12.9・三浦綾子作『氷点』、朝日新聞朝刊で連載開始(〜昭和40.11.14)。1000万円懸賞小説当選作
12.14・プロ野球国鉄スワローズの金田正一投手、初の「B級十年選手特権」で退団。23日巨人への入団決定

 


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