2018.08.03
隅田川よごれほうだい−昭和37年当時の東京
「隅田川よごれほうだい」
昭和37年当時、東京都を流れる隅田川の汚れが年々ひどくなっているという記事です。
人口の増加で大量の生活排水やゴミが川に流れ、産業の集中と共に相次ぐ工場の建設で廃水の処理が追いつかず、東京都の河川及び東京湾の汚れが深刻化していきました。
記事は日本経済新聞1月28日夕刊3面
「新聞集成昭和編年史」37年版I 259ページより
一般に公共用水域の水質保全は、昭和33年(1958年)制定の公共用水域の水質の保全に関する法律(水質保全法)・工場排水等の規制に関する法律(工場排水規制法)によって規制が行われていましたが、1960年代になっても、第二水俣病のような公害が発生し、水質汚濁の未然防止ができませんでした。そのため排水規制のしくみを全般的に強化する水質汚濁防止法ができたのが昭和45年(1970年)のことです。
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