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2021.03.11

昭和42年(1967年)3〜4月の主な出来事


2021年2月に刊行致しました「新聞集成 昭和編年史」42年版IIは昭和42年(1967年)3〜4月の記事を収録していますが、その期間に起きた主な出来事です。

詳しくは「新聞集成 昭和編年史」42年版II巻末の年表を御覧下さい。
昭和の戦後史、現代史を調べる参考になれば幸いです。
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昭和42年(1967年)3〜4月の主な出来事----世界

3.1・米軍、北ベトナムのタイグエン鉄鋼コンビナート爆撃。北爆地域を拡大
3.11・故スターリン・ソ連首相の娘スベトラーナ・スターリナが米亡命のためスイスに到着。4.21ニューヨーク到着
3.12・インドネシア暫定国民協議会(MPRS)、スハルト将軍を大統領代行に任命。スカルノ大統領は全権限を剥奪され実質的に解任 
3.12・仏総選挙でドゴール派後退。左翼進出
3.21・北ベトナム、対米回答を発表。ホー・チ・ミン大統領が2月15日付のジョンソン米大統領宛メッセージで和平交渉申入れを拒否、北爆停止が米・北ベトナム会談の前提と回答
3.22・タイ政府、米空軍B52爆撃機のウタパオ基地移駐を許可
3.27・北ベトナム外務省、国連にベトナム問題への介入権なしとウ・タント事務総長の和平提案を拒否
3.29・仏で原子力潜水艦第1号が進水 
3.31・ジョンソン米大統領、米ソ領事条約に署名、発効。ロシア革命以来初めての米ソ領事条約 

4.1・中国の「紅旗」が「愛国主義か売国主義か」を3月31日に発表したことから、反劉少奇デモが激化
4.3・創立20周年記念のエカフェ(国連アジア極東経済委員会)第23回東京総会開催(〜4.17)。先進国の低開発国に対する援助の必要をうたう東京宣言採択
4.4・米の黒人運動指導者キング牧師、米国の一方的停戦と良心的兵役拒否を呼びかけ
4.10・米空軍B52戦略爆撃機がグアム島からタイのウタパオ基地に移駐。11日から北爆に出撃
4.15・ニューヨークとサンフランシスコでベトナム戦下最大の反戦集会とデモ
4.20・米軍、北ベトナムのハイフォン市内の2つの発電所を初爆撃。北爆のエスカレーション
4.24・ソ連、新型有人宇宙船「ソユーズ1号」(4.23打上げ)の回収失敗。乗員ウラジミル・コマロフ空軍大佐、地上帰還の際にパラシュートが開かず墜落死。宇宙飛行士初の死亡事故
4.24・米軍、北ベトナム首都ハノイ周辺のミグ戦闘機基地を初爆撃
4.27・カナダでモントリオール万国博開幕(〜10.29)。62ヵ国参加
4.28・米プロボクシング選手カシアス・クレイが徴兵を拒否
4.28・米軍、最大のハノイ爆撃。市中心から3kmに迫る
4.29・インドネシア政府、米ダンロップ・タイヤなど外国資本企業8社の接収を解除して返還
4.30・カンボジア、ロン・ノル内閣総辞職。5.2ソン・サン臨時内閣成立

昭和42年(1967年)3〜4月の主な出来事----外交・政治・軍事・沖縄

3.1・沖縄に関する第12回日米協議委員会、1967年度日本側援助額約103億円を決定。沖縄船舶に琉球を示す三角旗の下に日の丸の併揚認められる。7.1実施
3.2・宮沢経済企画庁長官、景気過熱化の兆しを指摘
3.7・物価安定推進会議、首相官邸で第1回会合を開催。座長に中山伊知郎一橋大名誉教授を選任
3.10・佐々木社会党委員長と西尾民社党委員長、公開で討論。2月22日に佐々木委員長が「民社党は第2保守党の本質暴露」と発言したことに関して
3.11・「人民日報」、東京の善隣学生会館事件で「日共はソ連と結託している」と初めて日本共産党を名指しで非難
3.13・佐藤首相、第三次防衛力整備計画の経費枠を2兆3400億円と裁断。三次防の大要決定
3.14・閣議、第一次雇用対策基本計画や兵器国産化推進の三次防大綱を決定
3.15・日本共産党、善隣学生会館事件に関し「赤旗」に中国共産党指導部を名指しで非難する論文を発表
3.16・社会・共産党などで美濃部亮吉都知事候補後援団体「明るい革新都政をつくる会」結成。大内兵衛ら6人を常任代表委員に選出
3.17・東京地検、共和製糖事件で重政誠之代議士秘書を逮捕
3.18・東京地検、共和製糖事件で相沢重明社会党参議院議員を取調べ。3.20社会党中央執行委員会、同議員の除名処分を決定
3.20・共和製糖事件を追及している東京地検特捜部、この日までに自民・社会・民社党48議員を取調べ
3.21・全国18都道府県の知事選挙が告示され、東京では阿部憲一・美濃部亮吉・松下正寿の3候補らが街頭演説を開始
3.23・東京地検、共和製糖事件で相沢重明参議院議員ら6人を贈収賄罪で起訴
3.23・ラスク米国務長官、訪米中の岸元首相に安保条約の自動延長を示唆
3.25・政府、沖縄で戦没した女子学徒隊「ひめゆり部隊」、「白梅部隊」などの女子学生88人に初の叙勲。11.26に特攻隊員にも叙勲発令
3.26・三重県紀勢町で、中部電力との原発調査協定書に調印した町長のリコール運動始まる
3.28・沖縄県祖国復帰協(喜屋武真栄会長)、総会で即時全面復帰・原水爆基地撤去・米軍基地反対などの基本目標を決定
3.29・札幌地裁、恵庭事件公判で自衛隊の合・違憲にふれず被告切断の通信線は防衛用でないとして無罪判決。4.12検察側は控訴せず、無罪確定
3.31・政府、自衛隊合憲で統一見解を出す
3.-・「天下り官僚」増加。公団・公庫役員の76%を占める

4.7・東京地検、共和製糖事件捜査終了。代議士秘書を政治資金規正法違反で起訴するなど最終処分を決定。10人起訴されたが本筋の贈収賄は不発
4.8・佐藤首相、三木外相・水田蔵相との協議でインドネシアに一部贈与を含む6000万ドルの新規援助を決定
4.10・選挙制度審議会、政治資金規制案を答申。4.20社会・民社・公明3党、答申完全実施の対政府申入れで合意
4.14・閣議、駐米大使に下田武三外務事務次官任命
4.15・第6回統一地方選挙第1陣、都道府県知事・議員選挙で14道府県知事決まる。現職の11人が当選
4.16・東京都知事選(15日投票)で、社会・共産両党推薦の美濃部亮吉が保守系の松下正寿を破って当選、首都に初の革新知事登場。革新自治体ブーム
4.19・政府、米原子力商船「サバンナ号」の日本寄港について、損害賠償規定がないため拒否回答したことを表明
4.20・衆院物価問題特別委で、「乳価安定は政府が措置をとれ」と自民・社会・民社・公明4党共同決議
4.21・佐藤首相、衆院決算委で華山親義社会党議員の質問に対し、防衛的な武器を輸出することもあると答弁。武器輸出三原則を言明
4.25・政府、自衛の範囲を越えない限度なら武器輸出可能との統一見解をまとめる
4.26・第2回東南アジア開発閣僚会議開催(マニラ)。三木外相のアジア太平洋構想了承される
4.27・沖縄本島国頭村の辺戸岬で4.28の前夜祭と北部3村合同の祖国復帰要求大会を兼ねた「かがり火大会」開催
4.27・沖縄出身者約80人、即時祖国復帰を要求して東京三宅坂の社会党本部横で24時間のハンストに入る
4.28・琉球立法院、与野党一致で祖国復帰・国政参加要請を決議
4.28・第7回祖国復帰要求県民総決起大会、那覇市与儀公園で開催。海上大会も開催
4.28・佐藤首相、衆院予算委で日米安保条約長期固定化を検討すると示唆
4.28・第6回統一地方選挙、市町村長・議員選挙。長野県塩尻市に全国初の共産党市長誕生
4.28・三重県紀勢町の町長選挙で、現町長敗退。原発協力のため

昭和42年(1967年)3〜4月の主な出来事----経済・産業・技術・労働

3.1・第11回日ソ漁業交渉始まる。4.18合意議事録に調印
3.2・春闘第1次統一行動、全国で職場集会
3.6・日本航空、世界一周線の営業開始。ロンドン・ニューヨーク経由の西回り1番機が羽田空港を出発。3.7東回り出発
3.6・1967年度日ソ貿易議定書、モスクワで調印。輸出入総額約4億8700万ドルで前年実績の16.5%増
3.6・40年10月1日以来続いていた綿スフ紡績の不況カルテルの廃止決定。月末までに全廃
3.7・物価安定推進会議、首相官邸で第1回会合を開催。座長に中山伊知郎一橋大名誉教授を選任
3.8・経団連、公害対策基本法案要綱に関する要望を発表。所管を経済企画庁とすべきことのほか、事業者の責務や費用負担の縮小軽減を要求
3.11・日立製作所、中国電力から沸騰水型原子炉の建設を受注。日本企業の原子炉受注は初めて
3.14・通産省、茨城県鹿島臨海工業地帯の公害事前調査結果を発表。各社の当初計画では大気汚染発生と指摘
3.15・大阪府吹田千里丘陵で日本万国博覧会の会場建設起工式挙行
3.16・山陽新幹線鍬入れ式、兵庫県赤穂市で挙行
3.16・病菌豚肉密売事件を調査している東京都衛生局、プリマハムを1週間の営業停止処分に決定
3.19・欧州自動車ショー最後のジュネーブ・オートサロン、「日本が欧州市場に本格的に進出」との話題を残して閉幕
3.27・東京商工興信所発表の41年度全国倒産件数は6675件で、前年度の10%増で戦後最高
3.28・日本生産性本部(足立正会長)、41年の労働生産性指数を発表。前年比11.7%の上昇で特に製造工業が伸びる
3.29・農林省、41年農家現金収支調査結果を発表。農業所得は19.2%増
3.30・国民生活研究所、41年11月に東京で行った「暮し」の調査結果を発表。「悪くなった」が32.8%
3.-・カラーテレビの安売り増加。19インチ14万円

4.1・全日本海員組合(南波佐間豊組合長)、労働協約改訂団交、外航で決裂。4.2内航妥結、4.11外航基準内4500円などで妥結
4.1・国鉄、41年度の運転事故概況をまとめる。41年4月から列車自動停止装置(ATS)を全線に取付けたため、列車衝突・脱線・踏切事故は減少し戦後最少を記録
4.3・石炭鉱業審議会(植村甲午郎会長)、42年度閉山規模337万tの石炭合理化計画を了承。41年度は241万t
4.3・運輸省、東京−モスクワ空路の日本航空・アエロフロート共同運航を正式認可
4.3・鉄道弘済会労組の販売員ら約3100人、約1万円の賃上げと労働条件改善を要求し同労組初めての24時間ストに入る
4.4・閣議、漁業白書「41年度漁業の動向に関する報告」を了承。生産・輸入ともに最高
4.5・国税庁、41年の大法人の申告所得額上位50社を発表。松下電器がテレビ・冷蔵庫などの売行き好調で前年7位から2位に躍進
4.6・鉄鋼労連の春闘統一スト、八幡製鉄等多くの組合でスト権を確立できなかったため実施不能になる。4.10鉄鋼大手、4300円(定昇込み)の賃上げ回答。4.18妥結
4.7・建設省、41年の住宅建築着工量をまとめる。広い家の新築が増加し、量より質の時代に入ったと指摘
4.8通産省発表によると、41年度の輸出認証額103億7100万ドルで、初めて100億ドルの大台に乗る
4.10・日本鉄鋼連盟がまとめた41年度全国鉄鋼生産高、前年度を25.6%上回り新記録
4.13・農林省、全国牛乳商業組合連合会に飲用牛乳価格の自由化を通達。公取委、4月以降の牛乳値上げにつき独禁法違反の疑いで大手乳業会社など16ヵ所を立入り検査
4.18・日ソ共同運航による東京−モスクワ線のモスクワ発第1便が羽田空港に到着。ロギノフ・ソ連民間航空大臣などの招待客・一般客102人訪日
4.18・春闘共闘第3次統一行動、民間18単産60万人が1時間から24時間のスト突入。全国120ヵ所で決起集会
4.19・農林省、41年農村消費水準を発表。農村の消費が活発化、都市水準の伸び率を上回る
4.27・第3次日米漁業交渉(4.12〜)、これまで通り専管水域内でも日本の操業続行で妥結
4.28・大蔵省・日銀、41年度IMF方式国際収支速報を発表。総合黒字6000万ドル
4.28・総理府、41年度平均の全国消費者物価指数を発表。総合指数で106.2(40年=100)と前年度比4.7%上昇
4.29・茨城県東海村の日本原子力研究所の高速増殖炉臨界実験装置が臨界点に到達し、火がともる

昭和42年(1967年)3〜4月の主な出来事----社会

3.3・兵庫・岡山・徳島・宮崎県で鶏のニューカッスル病発生。岡山県津山市の養鶏場で鶏約200羽が感染、以後43年4月までに多数の感染鶏が発見、処分される
3.10・厚生省へのこの日までの報告によると、1月の出生数は約19万人で、ひのえうまの前年同月比6割増
3.17・北九州市、同市の40歳以上の女性6000人に対する大気汚染の人体影響調査結果発表。九大による調査。大気汚染度の高い戸畑区で多くの住民が慢性気管支炎やぜん息症状に悩まされていること判明
3.17・仏教各宗派の50人で構成の「ベトナム問題平和解決について訴えをする会」、北爆中止アピールを発表
3.17・東京地検、共和製糖事件で重政誠之代議士秘書を逮捕
3.18・東京地検、共和製糖事件で相沢重明社会党参議院議員を取調べ
3.18・警察庁、41年12月から42年2月までの「冬山遭難白書」をまとめる。遭難者189人で史上最高
3.18・熊本県警と熊本南署、狂犬病ワクチン採取後の子ヤギの肉を鶏肉に混ぜて売っていた家畜商を逮捕
3.20・共和製糖事件を追及している東京地検特捜部、この日までに自民・社会・民社党48議員を取調べ
3.23・那覇軍港内で港湾作業員が米軍トレーラーに轢かれ即死。米憲兵、死体を5時間も放置
3.25・政府、沖縄で戦没した女子学徒隊「ひめゆり部隊」、「白梅部隊」などの女子学生88人に初の叙勲。11.26に特攻隊員にも叙勲発令
3.26・久留米大学医学部公衆衛生学教室、大牟田川から水銀を検出、第三の水俣病を懸念、と新聞報道
3.29・東京・三軒茶屋地区における住民の健康診断で耳鼻科の疾患37.7%眼科31.1%内科14%が認められる。いずれも公害によるもの
3.29・札幌地裁、恵庭事件公判で自衛隊の合・違憲にふれず被告切断の通信線は防衛用でないとして無罪判決。4.12検察側は控訴せず、無罪確定
3.29・札幌地裁中庭で恵庭事件判決に抗議して集会。恵庭事件対策中央連絡会議8世話人団体、裁判所批判の共同声明
3.30・中型犬スピッツに代わり、チン、テリアなど室内で飼える小型犬が人気、と新聞報道
3.31・東京駅八重洲中央口の新幹線みどりの窓口付近で自家製鉄パイプ爆弾が爆発、乗降客ら重軽傷。東京駅みどりの窓口爆破事件
3.31・住友セメントの女子従業員265人、結婚退職制・女子35歳定年制に反対して48時間ストに入る
3.-・東京都内で販売されている中華用小匙など陶磁製食器6種類から有毒物の鉛やカドミウムが検出された。3.20東京都衛生局が製造元4社を厳重注意、該当製品を販売停止

4.1・東京都杉並の荻窪団地で、美濃部都知事候補応援演説中、運動員の女子学生が空気銃で撃たれ負傷。マイクの音がうるさいとの理由
4.1・大阪府泉南郡泉南町で南海電鉄和歌山本線の踏切でエンジン系統の不良で立往生していたダンプカーに急行電車が衝突、前部の2両が脱線して鉄橋から河原へ転落、後続の1両が宙づりになり乗客5人死亡196人重軽傷。原因は急行の運転士が同乗させた子供に気を取られダンプカーの発見が遅れたため
4.3・ベ平連、日本語で「殺すな」と大書したベトナム反戦の全面広告を「ワシントン・ポスト」紙に掲載
4.5・警視庁、「交通110番」(暴走車通報)を新設。市民の協力を求め、無謀運転の車を目撃者2人以上の証言で検挙
4.6・伊豆諸島で地震が連続して起き、神津島で40数回の有感地震を記録
4.7・東京地検、共和製糖事件捜査終了。代議士秘書を政治資金規正法違反で起訴するなど最終処分を決定。10人起訴されたが本筋の贈収賄は不発
4.8・家永三郎ら学者・評論家10人、都知事選における美濃部陣営への脅迫・暴力行為に対し抗議声明を発表
4.10・広島市の原爆ドーム保存工事起工式。この日までに全国から寄せられた寄金6625万2604円
4.10・第19回婦人週間(〜4.16)。「婦人の能力を生かす−ゆたかな人生のために、あすの日本のために」。12〜14日第15回全国婦人会議。このテーマ、以後3年つづく
4.14・「赤い教育はもうごめんだ」の横幕をつけた宣伝カーが都内を走り、美濃部陣営が取締当局に抗議
4.15・ベ平連主催「ベトナム反戦日米共同デモ」、米国の反戦デモに呼応して実施(清水谷公園)。市民・学生ら参加、のち米大使館にデモ
4.18・厚生省の特別研究班、新潟県阿賀野川流域有機水銀中毒事件の原因を昭和電工鹿瀬工場の工場廃液と結論。6.12患者が昭和電工を提訴。新潟水俣1次訴訟。初の本格的公害裁判
4.19・大阪地裁、幼女の交通事故死損害賠償請求訴訟で、女性は結婚後は無収入だからと賠償計算は25歳までとの新判断。これに対して「内助の功」はタダなのかとの批判が続出。大阪地裁、以後も同趣旨の判決。1970.4.16大阪高裁、家事労働を経済的に評価する判決
4.20・サイゴン南東のロンタウ川で、米海軍輸送船LSTがベトコンの砲撃を受け、日本人乗組員1人死亡4人負傷
4.21・東京都、41年度版「都民の生活白書」発表。42%が住宅に困り、平均家賃は京都市の5倍。都民の公害被害率63.7%、公害の種類としては騒音が最高との記述
4.22・新東京国際空港設置反対同盟の1359人、運輸相に工事認可取消しを求める訴訟を東京地裁に起こす
4.26・警察庁、病菌豚事件の捜査終結を発表。密売7100頭、密売総額5324万6000円、摘発47人
4.27・沖縄本島国頭村の辺戸岬で4.28の前夜祭と北部3村合同の祖国復帰要求大会を兼ねた「かがり火大会」開催
4.27・沖縄出身者約80人、即時祖国復帰を要求して東京三宅坂の社会党本部横で24時間のハンストに入る
4.28・第7回祖国復帰要求県民総決起大会、那覇市与儀公園で開催。海上大会も開催

昭和42年(1967年)3〜4月の主な出来事----教育・科学・文化・スポーツ

3.1・群馬県の谷川岳遭難防止条例が発効。危険地区の登山者は、登山届の提出を義務づけられる
3.1・万国博のテーマ曲『世界の国からこんにちは』発売。作詞島田陽子、作曲中村八大。歌手はテイチクが三波春夫、ビクターが吉永小百合、クラウンは西郷輝彦・倍賞美津子、東芝が坂本九
3.2・善隣会館で日中友好協会をめぐり日共党員と中国人留学生衝突
3.4・高見山大五郎(ジェシー・クハウルア)、十両に昇進。外国人初の関取となる
3.7・東京都立高校が、学校群制度による初の入試合格発表を行う
3.7・イタリア製のネズミを主人公にした子供向け番組『トッポ・ジージョ』(TBS)放送開始
3.7・剱木文相、外国人学校制度創設を含む学校教育法改正案を国会に上程したいと言明。3.16社会党、在日朝鮮人の民族教育圧迫と反対申入れ
3.7・第1回吉川英治文学賞と吉川英治賞が決まる。文学賞に松本清張氏、吉川英治賞に相沢忠洋、宮崎康平・和子夫妻など
3.9・慶應大学病院のインターンと同大医学部学生、インターン制廃止・医局改善を要求してスト
3.9・41年度芸術選奨決まる。歌舞伎の片岡仁左衛門ら10人
3.12・第42回医師国家試験、全国10ヵ所で実施される。青年医師連合(36大学2400人参加)、インターン制度に反対して試験ボイコット(〜3.13)。受験有資格者の87%が拒否
3.12・全日本室内テニス選手権大会の女子シングルスで、16歳の沢松和子が史上最年少で初優勝
3.12・高崎経済大学生大会、不正入学阻止・大量処分反対で試験ボイコット決議。3.14試験ボイコットでピケを張る学生を市職員・右翼が襲撃、3.16抗議集会、市内デモに500人結集
3.13・第6回女流文学賞、有吉佐和子『華岡青洲の妻』と河野多恵子『最後の時』に決定
3.15・巌本真理弦楽四重奏団、第1回定期演奏会(東京文化会館)
3.15・安部公房『友達』初演(青年座)
3.17・東京都世田谷区教育委員会、越境児童の父兄1200人に新学期から転校するよう通告。5.23架空の住民登録をしている児童・生徒を職権で住民登録から抹消することを決定
3.17・仏教各宗派の50人で構成の「ベトナム問題平和解決について訴えをする会」、北爆中止アピールを発表
3.17・第17回H氏賞、三木卓『東京午前3時』に決定
3.21・東大宇宙航空研究所で乱脈経理など疑惑深まり、糸川英夫教授が辞意を表明。3.27辞任。経理問題などへの関与については否定
3.25・明治大学で2つの卒業式。日本武道館で大学側主催、本校学生会館で一部学生による自主卒業式
3.25・甲府市教委、春日小学校を女性教師だけの学校のモデル校と構想した人事異動を発令。PTA猛反対で構想流れる
3.26・大相撲春場所、北の富士が柏戸を破り14勝1敗で初優勝
3.27・国会で東大宇宙航空研の経理問題と日本の宇宙開発体制の一元化問題が取上げられる
3.27・第7回田村俊子賞、中村きい子『女と刀』に決定
3.28・文化財保護委員会、人間国宝(重要無形文化財保持者)に狂言の野村万蔵、尺八の納富寿童ら5人を指定。狂言・尺八・竹芸は初指定
3.30・日本医学会総会分科会に、新たに農薬中毒・大気汚染・交通災害など公害問題が登場
3.-・入学難のため浪人が25万人に達する。昭和43年には約35万人に

4.8・NHK、空想科学映画『タイムトンネル』放送開始
4.8・家永三郎ら学者・評論家10人、都知事選における美濃部陣営への脅迫・暴力行為に対し抗議声明を発表
4.8・慶應大医学部・青医連支部学生大会、新学期からのストを決議。4.20無期限スト突入
4.10・国際基督教大、本部占拠中の学生を機動隊導入して実力排除、6人逮捕
4.11・日本近代文学館、近代文学の専門図書館として東京駒場に開館。初代館長に伊藤整。4.13一般公開
4.13・東大宇宙航空研究所、国産人工衛星第1号「ラムダ4S3号機」の打上げに三たび失敗
4.14・日本女子大、初の試みとしてダウン症児の集団治療教室を開設。この日、40人の入級式が行われる
4.15・能研テスト採用などで紛争中の国際基督教大学、教授会で9月までの半年間休校を決定
4.17・第17回日本放送作家協会賞の最優秀番組賞にNHK『現代の映像』が決まる
4.21・スウェーデンのストックホルムでの第29回世界卓球選手権大会(4.11〜21)で、男女とも団体・シングルス優勝。日本が7種目中6種目に優勝
4.26・ネパールのビレンドラ皇太子、東大留学のため来日。外国王室からの留学は初めて
4.28・東京教育大、評議会の筑波移転審議に抗議集会、会場座り込みで評議会流会
4.28・日本医科大、研修協約・インターン制廃止を要求して無期限全学スト突入
4.28・東京都教育委、41年度版「東京都教育白書」を発表。小学校では女子教員が初めて半数を越える
4.29・東大などの都内10大学と近県大学の学生、南ベトナム留学生の帰国命令に反対し「ブー・タト・タンさんを守る会」結成
4.30・米ハワイ生まれの藤猛、プロボクシング世界ジュニア・ウェルター級チャンピオンに。「ヤマトダマシイネ」と発言して日本人に人気

詳しい年表は「新聞集成 昭和編年史」42年版I〜VI付録をどうぞ

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