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2022.04.25

1962年10月キューバ危機

1962年10月キューバ危機

1962年10月にはキューバでのソ連ミサイル基地建設をめぐって米ソが激しく対立し「キューバ危機」が勃発、米ソ間が核戦争寸前になるまでに至りました。
2015年9月刊行の「新聞集成昭和編年史」37年版V巻ではこの「キューバ危機」の期間を取り扱っています。当時の世界情勢と日本政府の対応、在日米軍や防衛庁の動き、キューバ貿易に関わる関係業界、危機解決を求めての市民の活動などの記事を収録致しました。
どうぞ図書館や大学での近代史資料としてご検討下さい。
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キューバ危機関係の世界の出来事と日本の対応

9.2 ・ソ連、米による攻撃の恐れを理由に対キューバ武器供与・軍事指導要員派遣協定を結んだと発表
9.4 ・ケネディ米大統領、ソ連の対キューバ軍事援助協定について声明を発表し、キューバによる侵略を防ぐためあらゆる手段をとると警告
9.10 ・キューバがハバナ港をソ連漁業船団の基地として貸与すると発表。ソ連の原子力潜水艦基地建設が目的と米は警戒
9.11 ・ソ連、米国のキューバ侵略に対しては全面戦争で対抗と警告声明
9.13 ・ケネディ米大統領、「キューバがソ連の重要な攻撃基地となった場合、米はあらゆる必要な措置をとる」と声明
9.25 ・ソ連、ノバヤゼムリヤで大気圏内核実験
10.2 ・米、ジョンストン島周辺で大気圏内核実験を再開
10.14 ・米国、U2型偵察機の航空写真で、ソ連がキューバにミサイル基地を建設していることを確認
10.18 ・ケネディ米大統領、グロムイコ・ソ連外相とホワイトハウスで会談
10.22 ・ケネディ米大統領、ソ連がキューバにミサイル基地を建設中と発表し、キューバ海上封鎖を声明(キューバ危機)
10.23 ・ライシャワー駐日大使、キューバ封鎖に関し池田首相宛のケネディ大統領の親書を渡す。在日米空軍警戒体制、航空自衛隊も即応
10.24 ・海軍・空軍・海兵隊からなる米軍特別部隊、カリブ海でキューバ海上封鎖を開始
10.25 ・社会党、「キューバ封鎖で自衛隊は在日米軍の臨戦非常体制に即応して警戒体制をとっているが、これは日本の平和と安全に重大な危険を及ぼす」と批判
10.26 ・政府、キューバ問題で米の立場を支持・協力する旨をケネディ大統領宛池田首相返書で表明
10.27 ・フルシチョフ・ソ連首相、ケネディ米大統領にキューバのソ連ミサイル基地とトルコの米ミサイル基地の相互撤去を提案。ケネディ、キューバ先議と声明
10.28 ・フルシチョフ・ソ連首相、ケネディ米大統領への書簡で「米国のキューバ不侵略を信じ国連監視下でキューバから攻撃的兵器を撤去する」と通告。キューバ危機収束
10.30 ・ウ・タント国連暫定事務総長、カストロ・キューバ首相と会談(〜10.31)。カストロ首相、国連監視下の撤去を拒否
10.30 ・米軍、沖縄に水爆戦闘機3機を配置

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