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2022.06.21

昭和34年(1959年)9〜10月の主な出来事


昭和34年(1959年) 9〜10月の主な出来事----世界

9.2・ラオス政府、北ベトナム軍が侵入し北部の80の村を占領したと発表
9.4・ラオス、国連に北ベトナムの国境侵犯を提訴し国連軍の派遣を要請
9.7・国連安保理事会、ラオス現地調査小委員会を設置。委員長に渋沢信一日本代表
9.8・周恩来中共首相、ネール・インド首相に中印国境紛争に関する覚書を送り、インドの越境部隊の撤退を要求
9.9・ネール首相、周恩来覚書に反論。まず中共軍の撤兵を望む
9.9・ソ連のタス通信、中印国境紛争について西側諸国が中印離間を工作と非難
9.9・米国、ICBMアトラスの発射試験に成功
9.12・ソ連の宇宙ロケット「ルナ2号」、人類初の月面到着に成功、国章などを残す
9.15・国連ラオス調査団、現地調査(〜10.13) 
9.15・フルシチョフ・ソ連首相訪米
9.16・ド・ゴール仏大統領、アルジェリアの自決権を承認するとして和平提案
9.18・フルシチョフ・ソ連首相、国連総会で演説。4年内の世界完全非武装化を提案
9.20・石橋湛山前首相と周恩来中共首相、「政治と経済は切離せぬ」と共同声明発表(北京)
9.22・アルジェリア臨時政府、ドゴール和平提案を条件つきで受諾
9.25・アイゼンハワー米大統領、訪米中のフルシチョフ・ソ連首相とキャンプ・デーヴィッドで会談
9.27・アイゼンハワー米大統領とフルシチョフ・ソ連首相、「すべての懸案の国際問題は、力ではなく平和的方法で解決すべきである」との共同コミュニケ発表
9.30・フルシチョフ・ソ連首相、中国建国10周年記念式典出席のため訪中(〜10.3)、毛沢東と会談。共同声明は出されず、中ソの意見対立激化

10.1・世銀総会、国際開発協会(第二世銀)の設立を可決
10.1・ソ連で労働時間の短縮が始まる。1年以内に1日7時間へ
10.4・ソ連、宇宙ロケット「ルナ3号」打上げに成功
10.6・ソ連のタス通信、宇宙ロケット「ルナ3号」が月の裏を回り終ると発表
10.6・米政府、港湾労組ストにタフト・ハートレー法を発動
10.7・中央条約機構(CENTO)第1回閣僚理事会、ワシントンで開催。バグダッド条約(METO)が発展的解消したもの
10.7・ジロン米国務次官、「中共が台湾を攻撃すれば全面的世界核戦争になろう」と警告
10.8・英総選挙でマクミラン党首の保守党が圧勝。同一政党が3連勝したのは1910年以来
10.8・米連邦ニューヨーク地裁、港湾ストに対しタフト・ハートレー法に基づき禁止令発動
10.9・アイゼンハワー米大統領、鉄鋼ストにタフト・ハートレー法を発動、中止命令を出す。同法を鉄鋼に適用したのは初めて
10.12・コロンボ計画の5年延長を決定。21ヵ国で1950年設立の経済協力機構。1961年終了予定
10.12・国連総会で、投票7回目にインドの譲歩により日本が経済社会理事国に当選
10.15・南極の平和利用に関する南極国際会議、米英ソ日など12ヵ国が参加しワシントンで開催
10.19・国連の社会・人道・文化委員会、「児童の権利に関する宣言」を可決。世界の子どもに特別な保護と教育の機会均等を保障
10.20・中共・インド両軍、インド西部国境で再び衝突(〜10.21)
10.21・国連総会、チベット人民の基本的権利の尊重を求める共同決議案を採択
10.26・第15回ガット総会、加盟37ヵ国代表など約300人が出席し東京で開催(〜11.20)
10.26・ソ連のタス通信、10.7に自動宇宙ステーション「ルナ3号」から撮影された月の裏側の写真を発表

昭和34年(1959年) 9〜10月の主な出来事----外交・政治・安保・軍事・沖縄

9.1・国会で安保改定論争始まる
9.2・外務省、大村に収容している密入国朝鮮人980人の名簿を、在日韓国代表部の李書記官に手交
9.5・百里基地反対総決起大会。反対派農民約150人に東京からの支援団体約1000人が加わり、基地隊員と数回小競り合い
9.7・石橋湛山前首相、周恩来首相の招きで訪中。9.20国交回復への友好促進など共同声明発表、9.26帰国
9.8・岸首相、自民党七役会議で「安保改定反対の背後にはソ連・中共の日米離間の動きがある、どんな障害があっても安保改定は実行」と言明
9.8・安保改定阻止第6次統一行動。全国300ヵ所、150万人参加
9.12・社会党第16回全国大会(〜9.16)。西尾末広を党規律違反で統制委員会へ付議する決議案を可決。混乱した大会は会期を1日延長して休会入り
9.16・石橋湛山前首相、周恩来首相と会談(〜9.17)
9.16・社会党西尾派、社会党再建同志会を結成
9.20・石橋湛山前首相と周恩来中共首相、「政治と経済は切離せぬ」と共同声明発表(北京)
9.23・岸首相、自民党外交調査会総会で「安保問題で最悪の場合単独審議・解散もやむをえない」と発言
9.24・藤山愛一郎外相、ハーター米国務長官とワシントンで会談を行い、安保条約改定問題などにつき協議
9.24・国籍不明の黒いジェット機、藤沢飛行場に不時着。後に米軍厚木基地所属U2型偵察機と判明。黒いジェット機問題

10.5・沖縄自由民主党結成。沖縄の民主党、新政会、当間派の保守三派の合同
10.5・外務省、9.30の李ライン付近での日本漁船捕獲で韓国に抗議
10.9・石川達三・中島健蔵ら作家・画家など約50名、安保批判の会を結成
10.12・国連総会で、投票7回目にインドの譲歩により日本が経済社会理事国に当選
10.13・マッカーサー駐日米大使が横浜ロータリー・クラブの昼食会で演説し、日米安保条約の必要性を強調
10.15・社会党統制委員会、右派欠席のまま左派だけで西尾末広氏譴責処分を可決
10.16・社会党第16回大会、西尾派欠席のまま再開(〜10.18)。統制委員会の西尾譴責処分を承認。懸案の機構改革も成立。右派離反
10.16・対インドネシア初の賠償引当借款が成立。合計4500万ドル
10.17・柳駐日韓国大使、「日本船が李ライン侵犯を続ければ全部捕える」と正式声明
10.17・安保問題研究会、東京本郷の学士会館で3回目の会合を開き、藤山外相への公開質問状を発表
10.18・社会党第16回大会閉会。新執行部、鈴木派中心に
10.18・社会党西尾派の再建同志会、社会党離党を声明し新党構想を発表。10.25社会クラブ結成
10.19・自民党の松村謙三・古井喜実ら14名、約1ヵ月半の中国訪問旅行に出発(〜12.2) 
10.20・在日韓国人の法的地位に関する委員会第6回会合で、韓国側が韓国への集団帰還協定を提案
10.20・安保改定阻止第7次統一行動
10.21・ブース米高等弁務官、次期琉球政府行政主席に大田政作を任命と発表
10.25・社会党を離党した西尾派33議員、院内団体として「社会クラブ」を結成
10.26・第33臨時国会召集(12.27閉会)
10.26・自民党、両院議員総会で10.21の総務会決定を承認し、安保改定の党議決定。条約期限問題の取扱いは党首脳に委任
10.27・閣議、伊勢湾台風の災害対策を中心とする補正予算案を決定。総額614億、災害対策費に342億円という空前の規模
10.28・ボールドウィン世界人権連盟議長、琉球立法院議長に書簡を送り、沖縄住民へ日本復帰の断念を勧告
10.31・沖縄米軍、読谷村のナイキ基地で東洋初のナイキ発射実験を開始

昭和34年(1959年) 9〜10月の主な出来事----経済・産業・技術

9.1・日本最大、日産1500tの八幡製鉄戸畑製造所第1溶鉱炉が稼働開始
9.5・政府、インドネシアと北スマトラ油田開発の覚書に調印
9.5・日銀、売オペレーション金利の1厘引上げ実施
9.6・パン・アメリカン航空の太平洋線ジェット定期便の一番機、ボーイング707が羽田に到着
9.7・石炭危機打開についての石炭経協と炭労との第1次会談。炭労、第3次から出席せず
9.8・石炭危機打開についての石炭経協と全炭鉱との第1次会談
9.11・大蔵省、米ドル相場自由化措置の細目を発表。従来の固定相場制を廃止し、基準相場360円の上下0.5%以内の変動は自由とする。9.12以降実施
9.13・神奈川県三浦半島と城ヶ島をつなぐ城ヶ島大橋の工事が完了。全長575m
9.15・厚生省、昭和33年の死亡状況からみた日本人の寿命統計を発表。平均寿命は男65歳、女69.6歳
9.16・炭労加盟の三井・杵島・日鉄二瀬の3労組、希望退職を含む企業整備に反対して24時間ストに入る 
9.17・東京国税局、管内41税務署別の最高地価を発表。最高は銀座三愛の坪162万5000円
9.18・関西電力黒部川第4発電所ダム堰堤の定礎式挙行。「世界第二」の規模のアーチ型ダムを計画
9.23・国鉄、志免鉱業所払下げのため三菱鉱業など3社に指名入札実施を通知
9.25・三井鉱山、志免鉱業所の払下げ入札辞退
9.28・住友石炭鉱業、志免鉱業所払下げ入札を辞退
9.29・三菱鉱業、志免鉱業所払下げ入札を辞退。国鉄の志免鉱業所払下げ方針が白紙に
9.29・日鉄二瀬、希望退職者数が予定以下のため193人に退職勧告を通告
9.29・政府、閣僚審議会で34年度下期における輸入の自由化の方針を確認。対ドル地域差別待遇になっている自動承認(AA)制10品目を昭和34〜35年度にAA制へ移行
9.30・炭労、日鉄二瀬の企業合理化に反して24時間スト。10.14以降、毎週72時間ストを反復。団交決裂のまま翌年に継続
9.30・米民政府、琉球開発金融公社設立の布令公布

10.1・沖縄の自由貿易地域が発足
10.2・国鉄、志免鉱業所の入札中止
10.6・中小企業金融公庫、本年度の中小企業設備投資動向調査をまとめる。投資意欲は盛んで、土地への投資が前年度比で5割以上増加
10.8・東海道新幹線工事のトップを切る新丹那トンネルの鍬入れ式、熱海市来宮で挙行。関係者約300人出席
10.8・東京都、食糧配給台帳による9.1現在の都内の人口を910万2929人と発表
10.8・三菱鉱業、第2次合理化案として筑豊炭田の方城・上山田の閉山を目標に1150人の削減を提案
10.9・米国のシコルスキーS62型ヘリコプターが富士山頂に着陸し、高所着陸の新記録を樹立
10.10・日鉄二瀬、120人の指名解雇を実施
10.12・三井鉱山、第2次再建案実施を告示。4580人を目標に希望退職者の募集を開始(〜10.26)
10.12・ガット輸入制限協議会、東京で開催
10.13・石炭協会、鉱員7万人の削減などの長期合理化計画を発表
10.13・三鉱連、反合理化反対24時間スト。総評、炭労強力に支援
10.13・日本原子力発電会社が英国から輸入しようとしているコールダーホール改良型発電用原子炉について、原子力委員会と通産省の合同審査会で安全との結論に到達
10.15・第1回アジア生産性委員会、東京で開催(〜10.19)。アジア生産性本部の設置を決定 
10.16・対インドネシア初の賠償引当借款が成立。合計4500万ドル
10.18・パン・アメリカン航空のジェット機、東京−ホノルル間(6240km)を6時間28分の新記録で飛行
10.21・通産省、新日本窒素に対し水俣川への排水中止と浄化装置完備を指示
10.21・米の化粧品会社マックス・ファクター、児島明子を専属モデルに宣伝費1億円をかけ朝日新聞に口紅の広告を出す
10.23・日本貿易会、ガット総会へ声明発表。14ヵ国の対日35条援用は不合理と非難
10.26・第15回ガット総会、加盟37ヵ国代表など約300人が出席し東京で開催(〜11.20)
10.27・農林省、新しい農地転用認可基準を決め、全国の農地事務局長に通達。ゴルフ場への転用は極力避けるなど
10.27・自動車専用有料道路「横浜新道」完成、吉田茂元首相らを迎えて開通式挙行。全長8.75km、東京−藤沢間30分短縮
10.28・大蔵省、野村証券など4大証券会社と協議、投資信託部門の分離と昭和35年4月からの4投信会社開業を決定
10.29・政府、経済閣僚懇談会で「国民所得倍増計画の基本構想」をとりやめる。経済企画庁、改めて経済審議会(石川一郎会長)に所得倍増計画作成を諮問(昭和35年12月27日閣議決定)

昭和34年(1959年) 9〜10月の主な出来事----社会(労働運動、安保闘争、公害、事件事故)

9.3・日赤、在日朝鮮人の北朝鮮「帰還案内」発表
9.3・ソ連大使館で、小児麻痺のソ連製ソークワクチン2万人分が同国から新日本医師協会に贈られる
9.3・全逓中野支部の職場闘争のため、午後4時現在東京都中野区内の郵便物は最高6日の遅配、滞貨14万通
9.7・札幌でし尿処理場から流出したし尿によりオタルナイ川の魚が全滅
9.8・安保改定阻止第6次統一行動。全国300ヵ所、150万人参加
9.10・炭鉱失業者救済の「黒い羽根」募金運動が福岡市内で始まる
9.15・労働省婦人少年局、「全国の働く女性は600万人を越え、総雇用労働者の3分の1を占めて欧米並みになった」と発表
9.16・炭労加盟の三井・杵島・日鉄二瀬の3労組、希望退職を含む企業整備に反対して24時間ストに入る
9.16・台風14号、宮古島に上陸。9.17九州西方を通過し、九州・沖縄地方に大被害
9.18・最高裁、「絞首刑は違憲」の上告を棄却、3人の死刑被告の死刑確定
9.18・乗客599人の青函連絡船摩周丸、高波で操舵不能となり津軽海峡を漂流。19日未明、函館港接岸
9.21・日本赤十字社、在日朝鮮人の北朝鮮帰還申請登録受付を全国市区町村の特設窓口で開始
9.23・広島高裁、八海事件の差戻し控訴審で、無罪主張の4被告に対し原判決を破棄、無罪判決。広島高検が再上告
9.24・国籍不明の黒いジェット機、藤沢飛行場に不時着。後に米軍厚木基地所属U2型偵察機と判明。黒いジェット機問題
9.25・在日朝鮮人の北朝鮮帰還に反対の在日韓国居留民団員約400人が日赤本社へ乱入、座込みを行う
9.26・伊勢湾台風(台風15号)、紀伊半島に上陸し中部地方縦断。東海地方、明治以後最大の被害。死者行方不明5000人以上
9.26・東京都労働局、母子世帯や未亡人の失業対策事業として「緑のおばさん」約1500人の募集を開始
9.27・大成丸、ソ連からの第18次帰国者58人と遭難漁船員14人を乗せサハリンから小樽へ帰港
9.29・日鉄二瀬、希望退職者数が予定以下のため193人に退職勧告を通告
9.30・炭労、日鉄二瀬の企業合理化に反して24時間スト。10.14以降、毎週72時間ストを反復。団交決裂のまま翌年に継続

10.1・愛知県弥富町など3ヵ町村の伊勢湾台風被災者約2万人、自衛隊や米軍のボート・ヘリで集団避難を開始
10.6・厚生省食品衛生調査合同委員会の水俣食中毒部会、水俣病の有機水銀中毒説を中間報告として発表
10.7・新日窒、水俣病の水銀説に反論し「原因は旧軍隊が水俣湾に捨てた爆薬ではないか」と説明
10.7・昭和30年から動物実験でイタイイタイ病の原因を究明していた萩野昇医師が「原因は富山県神岡鉱山の鉱毒」と発表、イタイイタイ病告発のきっかけとなる
10.7・海上自衛隊、記念艦として復元することになった戦艦「三笠」の基礎調査と補強修理工事の着工式挙行
10.9・韓国、数日中に日本漁船を大量捕獲すると警告。最近の日本漁船の李ライン侵犯が目に余るため
10.9・石川達三・中島健蔵ら作家・画家など約50名、安保批判の会を結成
10.10・日鉄二瀬、120人の指名解雇を実施
10.12・三井鉱山、第2次再建案実施を告示。4580人を目標に希望退職者の募集を開始(〜10.26)
10.12・120人の指名解雇に反対する日鉄二瀬の労組、被解雇者と共に強行就労し会社側と衝突。 労使双方に怪我人
10.13・三鉱連、反合理化反対24時間スト。総評、炭労強力に支援10.13・東京地裁、デモ規制の東京都公安条例に3度目の違憲判決。同条例違反で起訴された元全学連委員長に無罪判決
10.14・日鉄二瀬、72時間反復ストに入る
10.17・熊本県などの漁民約1500人、水俣病による漁業被害補償や排水中止を新日窒工場に要求し、熊本県漁民総決起大会。デモの後、工場前で投石騒ぎ
10.17・安保問題研究会、東京本郷の学士会館で3回目の会合を開き、藤山外相への公開質問状を発表
10.20・安保改定阻止第7次統一行動
10.21・通産省、新日本窒素に対し水俣川への排水中止と浄化装置完備を指示
10.21・農林省、伊勢湾台風による農林水産関係の被害概況を発表。被害総額約1152億円
10.22・佐賀県杵島炭鉱企業再建をめぐる労使紛争、会社側の希望退職募集取止めなどで解決
10.23・厚生省食品衛生調査会水俣食中毒部会の鰐渊委員長、新日窒の水俣病旧軍爆薬説に反論
10.31・東京地裁、昭和27年5月に北海道で無許可公演を強行し、北京に密出国した前進座俳優中村翫右衛門に有罪判決

昭和35年(1960年) 9〜10月の主な出来事----教育・科学・文化・スポーツ

9.1・第44回院展(〜9.20)。奥村土牛『鳴門』、岩橋英遠『蝕』など
9.4・東大学生自治会、造兵学科設置・軍事研究問題をめぐり茅学長不信任投票を開始(〜10.7、1725票確保)
9.8・世界初の国際教育学会議閉幕(8.31〜東京)
9.8・日教組、勤評撤回全国統一行動。日教組代表約100人が文部省前に座込む
9.9・ジェット機による世界一周早回り飛行に7日出発した曽野綾子ら、60時間54分58秒で羽田に帰着
9.15・宮内庁東宮職、美智子妃が昭和35年3月出産予定、出産後は従来の乳人制度は廃止と発表
9.15・静岡県三ヶ日町で地元高校生らが人骨を発掘し、十数万年前のものと鑑定される
9.16・日本放送作家協会発足
9.18・都学連の学生が安保問題国民共闘会議主催の砂川伊達判決支持・安保改定阻止中央集会に参加、のち無届けデモ
9.22・茅東大総長、学内の軍事研究問題について調査の結果「防衛庁に協力した事実なし」と言明。9学部学生自治会からの質問に答えたもの
9.26・ソ連のモイセーエフ舞踊団公演(新宿コマ劇場〜10.4)
9.30・オリンピック東京大会組織委員会発足。会長に津島寿一を選任
9.30・全学連、学割値上げ・志免合理化反対で東京駅で抗議集会。500名で国鉄本社にデモ、警官隊と衝突し4人検挙。大阪では全関西学生総決起大会を開催、国鉄関西支社にデモ
9.- ・三島由紀夫『鏡子の家』

10.1・戦災で焼けた名古屋城の再建完工式。伊勢湾台風の被災下、行事は簡素化
10.2・湯川秀樹博士ら日米仏の物理学者5氏、核実験放射能の影響についての共同覚書を仏学士院に提出
10.5・菊田一夫原作『がめつい奴』、東京の芸術座で初演。270日間のロングラン記録
10.7・朝日新聞社、新聞購読者の全国世論調査結果を発表。新聞・ラジオ・テレビの普及率は、6683世帯のうちラジオはあるがテレビのない世帯が70%
10.9・都学連200名、首相官邸前で「安保改定反対、岸内閣打倒」の無届デモ。1人検挙
10.9・石川達三・中島健蔵ら作家・画家など約50名、安保批判の会を結成
10.12・堂本尚郎、第11回リゾネ国際抽象美術展で2位入賞(伊)
10.20・阿部次郎没(765)哲学者、東北大名誉教授、『三太郎の日記』
10.22・東大超高速電子計算機研究会、電子計算機の演算速度を150倍以上も速める基礎実験の成果を発表。純国産のエサキ・ダイオードを使用
10.24・三ヶ日原人遺跡発掘調査団、静岡県三ヶ日町只木で日本初の原人頭骨を発掘。平成12年に放射性炭素年代測定の結果、約9000年前の縄文人の骨であることがわかり、三ヶ日原人から三ヶ日人となる
10.25・日本放送協会・毎日新聞社共催の第28回日本音楽コンクールで、中村紘子がピアノ部門で1位
10.26・ウィーン=フィルハーモニー交響楽団と指揮者カラヤン来日(10.28東京公演)
10.26・三宅義信(法大)、第14回国体秋季大会重量挙げバンタム級スナッチで107.5kgの世界新記録達成
10.29・プロ野球日本シリーズ南海対巨人の第4戦が東京の後楽園球場で行われ、南海は3対0で巨人を下し、4戦全勝で日本シリーズ初制覇
10.30・全学連、安保改定阻止全国統一行動で授業放棄を実施。東京では全国学生総決起中央集会を日比谷で開催。京都では府学連学生3000人がデモ行進に参加
10.31・第4次南極観測船「宗谷」、立見辰雄隊長ら36名の観測隊員などを乗せ、東京港を出港

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