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2022.07.11

昭和32年(1957年)3〜4月の主な出来事

昭和32年(1957年)3〜4月の主な出来事

昭和32年(1957年) 3〜4月の主な出来事----世界

3.2・インドネシア東部4州で軍人の反政府運動始まる
3.2・タイで総選挙に不正があったとして学生デモ起こる。政府、非常事態を宣言
3.4・イスラエル軍、エジプト撤退を開始
3.6・国連軍、ガザに入る
3.6・ガーナ共和国独立
3.8・イスラエル軍、シナイ半島とガザ地区から撤退終了と発表
3.13・英とヨルダンの1948年の友好同盟条約が正式に廃棄
3.17・マグサイサイ比大統領、飛行機事故で死亡
3.18・ガルシア比副大統領、大統領に就任
3.18・第11回国連婦人の地位委、谷野せつ婦人少年局長出席(オブザーバー)
3.21・バミューダ島で米英首脳会談。スエズ危機で亀裂を生じた米英関係の修復が主目的
3.25・欧州経済共同市場(EEC)・原子力共同体(ユーラトム)両条約調印。仏・西独・伊・ベネルックス3国加盟。1958年1月1日正式発足
3.26・都留重人ハーバード大学客員教授、米国上院国内治安分科委に喚問され証言
3.27・ラオス、対日賠償請求権を放棄
3.28・英政府、セーシェル諸島に抑留中のマカリオス大主教をキプロス島での反英闘争終結宣言を出すことを条件に釈放
3.28・ハンガリー政府、ソ連軍の恒久的駐留を承認
3.29・ソ連、日本政府による核実験中止申入れに対し、他国が同様の義務を受諾すれば実験を止めると回答
3.30・スエズ運河再開
3.31・タイ、第8次ピブン内閣成立

4.1・西独、第1回徴兵を実施
4.4・米議会から「アカ」攻撃を受けたノーマン加大使、カイロで自殺
4.5・アデナウアー西独首相、西独軍の原子兵器装備は必要と記者会見で表明
4.9・エジプト、スエズ運河全面開放を発表
4.11・英・シンガポール、憲法草案に調印。シンガポールの自治で合意
4.12・西独の物理学者18人、政府の核武装計画に反対して「ゲッチンゲン宣言」発表。核兵器の製造、実験への参加を拒否
4.14・ヨルダンのフセイン国王、軍部内親エジプト派の反乱を鎮圧
4.21・ダレス米国務長官、松下首相特使の核実験中止要請に対し、自由諸国防衛のため出来ないと説明
4.24・英BBC放送、広島の原爆被害状況をテレビ放映。放送前に「子供には見せないよう」前置き
4.25・米政府、第6艦隊を出動してヨルダン国王を支援
4.26・西側船舶、スエズ運河航行開始

昭和32年(1957年) 3〜4月の主な出来事----外交・政治・軍事

3.2・社会党、2つの中国を認めないと決定
3.6・都築正男日赤中央病院長、衆院で「核実験が続けられれば10年後に放射能は許容量を突破」と証言
3.7・政府、英に3度水爆実験中止申入れ
3.9・政府、ソ連に核実験中止を申入れ
3.11・日華協力委発足。日本と中華民国との交流を深める民間委員会
3.15・参院本会議、原水爆禁止決議案を可決
3.18・外務省、参議院の原水爆禁止決議を国連へ伝達
3.18・第11回国連婦人の地位委、谷野せつ婦人少年局長出席(オブザーバー)
3.21・自民党大会、岸信介を総裁に選出
3.27・ラオス、対日賠償請求権を放棄
3.29・ソ連、日本政府による核実験中止申入れに対し、他国が同様の義務を受諾すれば実験を止めると回答
3.29・参院本会議、1千億減税を内容とする所得税法改正案を可決成立
3.30・松下正寿立教大学総長、首相特使として原水爆中止要請の為英国に出発(〜4.29)
3.30・石川県内灘村米軍試射場、4年ぶりに日本返還を完了

4.1・売春防止法一部施行(総則と保護更生関係規定)
4.2・松下特使、マクミラン英首相と会見し核実験中止要請の首相親書を手渡す
4.5・政府、閣議で国産車愛用を決定
4.6・日ソ漁業交渉調印。制限区域内の32年サケ漁獲量を12万トンと決定
4.10・社会党、岸・浅沼会談で憲法調査会への正式不参加を回答
4.11・浅沼書記長を団長とする初の社会党訪中親善使節団、北京へ出発(〜4.26)。4.22中国共産党と共同コミュニケ発表
4.15・門脇駐ソ大使、政府の対ソ抗議覚書をソ連外務次官に手交
4.20・フルシチョフソ連共産党第一書記、門脇駐ソ大使に日ソ共同で米英に核実験中止を訴えることを提案
4.21・ダレス米国務長官、松下首相特使の核実験中止要請に対し、自由諸国防衛のため出来ないと説明
4.22・岸首相、衆院予算委で憲法改正に関連し「当然に憲法9条も改正すべきだと考える」と答弁
4.25・岸首相、参院予算委で「核兵器は日本の自衛の範囲内でこれを持つことも持込むことも許せないと思う」と答弁
4.25・小滝防衛庁長官、参院内閣委で攻撃的核兵器の保有は憲法に違反するとの政府統一見解発表
4.28・茨城県小川町町長選で、自衛隊基地誘致反対派の山西きよ当選。同県初の女性町長
4.29・下田駐米代理大使、米政府にネヴァダの核爆発実験中止申入れ書手交。5.13米国、拒否回答
4.30・防衛庁設置法改正公布。定員を8498人増員

昭和32年(1957年) 3〜4月の主な出来事----経済・産業・技術

3.1・日本電信電話公社、東京-大阪府堺市間に即時通話を開通
3.1・川崎臨海工業地帯の埋立事業始まる
3.5・日本原子力産業会議、原子力平和利用基金設置を決定
3.6・日本機械巡航見本市船日昌丸、東南アジア9都市を回り神戸に帰港。約12万人が入場
3.7・原子力委、発電用英国動力炉の早期輸入を決定
3.15・経済外交懇談会発足(藤山愛一郎、石坂泰三ら)
3.18・全印刷労組代表約80人、百円銀貨発行反対を大蔵省に陳情
3.18・日本貿易信用会社設立(台湾銀行の後身)。4.1開業
3.19・日本不動産銀行設立(朝鮮銀行の後身) 。4.1開業
3.20・日本銀行、公定歩合1厘引上げ、2銭1厘とする。5.8更に2厘引上げ
3.22・閣議、百円銀貨発行を決定
3.23・日米所得税条約調印
3.25・河出書房倒産。6.1新社発足

4.1・経済成長国際会議、東京で開催
4.1・国鉄旅客、貨物運賃13%値上実施
4.1・寶酒造、500ml入り中ビン「タカラビール」100円を発表。各社追随
4.3・国税庁、31年の所得申告を発表する。1億円以上の所得者は30年の3倍で6人、1位は松下幸之助
4.4・東京都職安調べで、中高卒の求人求職は戦後最高
4.5・政府、閣議で国産車愛用を決定
4.6・日ソ漁業交渉調印。制限区域内の32年サケ漁獲量を12万トンと決定
4.6・大蔵省、31年度貿易通関実績は輸出25億9800万ドル、輸入36億2000万ドルで戦後最高を発表
4.16・国土開発縦貫自動車道建設法公布施行
4.18・第6回首都圏整備審議会、東京湾埋立て、江東デルタ地帯に堤防建設などの10ヵ年計画を決定
4.19・富士精密工業、高級中型乗用車 「プリンス・スカイライン」を発売
4.22・東京-モスクワ間に国際無線電話開通
4.22・仙台空港開港
4.24・東京穀物小品取引所の小豆相 場、前日比2330円安の暴落
4.24・日ペリ航空(現全日本空輸)定期第1便白鷺号が仙台空港に到着
4.25・高速自動車国道法公布施行(管理法則)
4.26・通産省、31年度の特需収入実績を発表。5億8000万ドル、前年度の8%増
4.26・スイス航空の南回り東京ーチューリヒ定期便1番機、羽田空港を出発
4.26・厚生省、31年度人口動態調査結果発表。自然増は94万人で、100万人を割ったのは戦後初
4.27・東芝が放送用21インチカラーテレビ受像機の試作に成功、と新聞報道
4.- ・中卒初任給は平均5457円、最高11,518円、最低1500円。高卒平均7426円、最高14,400円、最低2400円

昭和32年(1957年) 3〜4月の主な出来事----社会(市民運動、労働運動、医療、事件事故)

3.1・全繊同盟、労働時間短縮を要求
3.1・原水協主催クリスマス島水爆実験阻止中央大会。広島・長崎でも集会
3.2・警視庁、公金5600万円横領容疑で全国購買農協連合会主計課員を逮捕
3.2・婦団連第4回総会(〜3.3)。国際民婦連への加盟決定。会長に藤間身加栄
3.3・朝永振一郎ら物理学者401人、各国物理学者にクリスマス島水爆実験中止への協力を要請
3.6・都築正男日赤中央病院長、衆院で「核実験が続けられれば10年後に放射能は許容量を突破」と証言
3.7・日本の日ソ特派員7名、モスクワ入り
3.11・日教組、春闘で授業打切りによる全国一斉退去実施
3.13・昭和27年6月2日以来行方不明の警官戸高公徳の所在を共同通信が確認し報道。菅生事件の全貌、明るみに出る
3.13・最高裁、「チャタレー事件」の上告棄却。訳者伊藤整と出版責任者小山書店の2審有罪判決が確定。文学者多数が裁判批判
3.18・全印刷労組代表約80人、百円銀貨発行反対を大蔵省に陳情
3.18・第11回国連婦人の地位委、谷野せつ婦人少年局長出席(オブザーバー)
3.26・売春対策国民協議会、売春防止法の完全実施要求の国民会議開催(〜3.27)
3.27・東京銀座の東洋郵船社長室で横井英樹社長、男にピストルで撃たれ重傷。債権取立のもつれで、暴力団安藤組組長ら逮捕
3.29・岩田屋デパート争議(福岡)。賃上げ、臨時職員の解雇規制等を要求して残業、休日出勤拒否。以降部分スト、24時間スト反復
3.31・国庫補助金の繰入れ等を含む改正健康保険法公布.。5.1施行
3.31・原爆被害者医療法公布。原爆被爆生存者(全国で25万7千人)に被爆者手帳を交付。4.1施行
3.-・英核実験に対する反対運動盛ん(〜4月)

4.1・水俣市で高熱や手足の麻痺、運動機能障害を起し死亡率30%の病気が漁業従事者の間に多発、と新聞報道
4.1・東京都婦人相談所開設
4.5・警視庁、農林省肥料課長補佐を収賄容疑で逮捕。全購連汚職事件、政界に波及
4.7・訪中婦人代表団30人(団長久布白落実)出発(〜5.17)
4.8・福岡管区気象台、4.6に降った雨から毎分22万カウントの人工放射能を検出と発表
4.10・東京千駄ヶ谷の婦選会館で「婦選同窓会」が開かれ、山田わから6名に市川房枝が婦選と彫った杖を贈る
4.12・瀬戸内海で定員の約3倍を乗せた第5北川丸沈没。死者行方不明113人
4.14・日本医師会会長に武見太郎選出(〜昭和57.3.31)
4.17・4.16〜17の降雨中に観測史上最高レベルの放射能を検出。気象庁、初の警告を出す(新潟で78万カウント)
4.20・原水協主催クリスマス島水爆実験阻止・英米ソ3国実験禁止協定即時締結要求国民総決起大会、全国12ヵ所で開催
4.22・菅生事件控訴審第7回公判、福岡高裁で開廷。元警察官戸高公徳が「ダイナマイトを渡した」と証言
4.24・佐賀県警察本部、佐賀県教組の休暇闘争で幹部10人を逮捕。総評・日教組、不当弾圧反対の全国闘争を組織
4.26・厚生省、31年度人口動態調査結果発表。自然増は94万人で、100万人を割ったのは戦後初
4.- ・水俣保健所の実験で、水俣湾で獲れた魚介類を与えたネコが奇病発生

昭和32年(1957年) 3〜4月の主な出来事----教育・科学・文化・スポーツ

3.1・松平頼則『管弦楽のためのフィギュール・ソノール』パリで演奏
3.1・桜間弓川没(67歳)金春流シテ方
3.3・朝永振一郎ら物理学者401人、各国物理学者にクリスマス島水爆実験中止への協力を要請
3.4・高知県PTA連絡代表者会、高校全入堅持を決議
3.5・円地文子『女坂』
3.7・日本の日ソ特派員7名、モスクワ入り
3.7・第24回世界卓球選手権大会開催(ストックホルム)。日本、5種目に優勝
3.11・日教組、春闘で授業打切りによる全国一斉退去実施
3.13・最高裁、「チャタレー事件」の上告棄却。訳者伊藤整と出版責任者小山書店の2審有罪判決が確定。文学者多数が裁判批判
3.15・湯川秀樹ら世界平和アピール7人委、英米ソの3国に水爆実験禁止の勧告文を送付
3.20・エジプトと文化協定調印(カイロ)
3.22・ダークダックス初演奏会(〜3.23)
3.25・河出書房倒産。6.1新社発足
3.26・都留重人ハーバード大学客員教授、米国上院国内治安分科委に喚問され証言
3.26・防衛大学校第1回卒業式
3.26・中山悌一『冬の旅』独唱会(〜3.30。帰国第1回)
3.28・鳥島のアホウドリを天然記念物に指定
3.29・日本書籍出版協会創立(会長に平凡社社長下中弥三郎)。昭和33.5.5「週刊読書人」創刊
3.30・丸山真男『現代政治の思想と行動隋
3.30・プロ野球公式戦開幕で岸首相が始球式
3.-・『週刊女性』河出書房より発行。女性週刊誌の始まり
3.-・神吉晴夫編『三光』光文社
3.-・井上靖『天平の甍』(「中央公論」〜8月)

4.2・佐賀県教組、休暇闘争で11人処分(幹部12名逮捕)
4.3・小林古径没(74歳)日本画家
4.4・愛媛県教育委員会、勤務評定票提出を拒否した小中学校長34人に減給4ヵ月の懲戒処分を発令
4.5・チャタレー裁判最高裁判決に対し、日本文芸家協会抗議声明
4.7・ソ連作家イリヤ・エレンブルグ来日
4.7・第29回選抜高校野球大会で早稲田実業優勝(王貞治投手)。東日本勢では初の優勝
4.10・旧松方コレクション名作美術展(日本橋白木屋〜4.28)
4.16・日本・イラン文化協定調印
4.17・カルティエ=ブレッソン写真展(日本橋高島屋〜5.5)。「決定的瞬間」展示
4.18・オーストリアのスキー選手トニー・ザイラー、ヨゼフ・リーダー来日。スキーブームに火を付ける
4.20・政府、広報番組「政府の時間」をニッポン放送等民放16局で放送開始
4.24・佐賀県警察本部、佐賀県教組の休暇闘争で幹部10人を逮捕。総評・日教組、不当弾圧反対の全国闘争を組織
4.26・日本学術会議第24回総会、全世界の科学者に原水爆実験禁止を訴えるアピールを採択
4.27・上空にあげた気球からロケットを発射する日本初のロックーン実験、千葉県勝浦沖で実施し成功
4.27・上原専禄、弥永昌吉ら学者文化人538人、安保条約再検討は双務協定化に非ずと再度声明
4.29・第四紀地質の研究を目的に、日本第四紀学会創立総会開催
4.30・日本科学技術情報センター法公布(特殊法人)。8.16設立開所
4.-・日本育英会、大阪など17府県で中学校優秀者に高校奨学金を保証する制度を実施。33年全国に拡大
4.-・新東宝『明治天皇と日露大戦争』公開され大ヒット。天皇役は嵐寛寿郎
4.-・ジョージ岡、米ニューヨークの国際ファッションコンクールで1位

詳しい年表は「新聞集成 昭和編年史」32年版I〜VIをどうぞ

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